第39回  高見山(1249m)
 
 2007.2.9(金)  
   例年の今頃の挨拶言葉ならさしずめ「立春とはいえまだまだ寒さ厳しく・・・」とでも言っているところだろうが、
昨日の天気予報では「最低気温5℃・最高気温15℃、しかも雨」樹氷を求めての高見山、果たして・・・?
9:00 近鉄榛原駅に集合したのは西川・竹村・清水の3名。
9:20
高見平野行きの定期バスに乗車(運賃は1060円)。

雪のある土日なら登山客向けの臨時バスがドンドン出ているところだが、今日は平日その上雪はなし。
乗車客はわれわれ3人のみ。貸し切りバスだ。

客は我々だけだからか運転手は気楽に話しかけてくれる。
「普通麓で4℃位なら山は雪だが、今日の登山口の気温は7℃だ。樹氷はないでしょうねえ」と。

「下山したら天好園で食事をするといいよ」と食事旅館をすすめてくれた。

この運転手さん中峰金三氏。
おいらが“峰”は高見山に関係のある名前だろうなと思って「中峰さんはこの地の代々の人?」と尋ねると
「そうです。近所には西峰・東峰という人もいます」と。

バスはいったん平野まで行ってから登山口へ迂回気味に戻る。
10:23
1時間バスに揺られて登山口から登山開始。
山頂に向けて歩き始めるといろいろ案内説明板が立てられている。

この道、「旧伊勢南街道で紀州、大和、伊勢を結ぶ塩の道、米の道、魚の道の交易路であり、かつては伊勢参宮の道であり又紀州徳川家が参勤交代にこの街道を利用した、特に夏季は大峰山、年末には年越え参りでさかえた」とか

古市で紀州、大和、伊勢の人々が集まり米、塩、魚、その他の市がたったと伝う処」とか。
10:45
スタートから20分も歩くともう暑い。汗が出てくる。
みな一枚脱ぐ。
竹村君は快調で先頭をスイスイ歩く。
11:35
途中、水分補給をしスタートから70分で「雲母曲(キララヒジ)」を経て「小峠」。
ガスがひどい。雨具を着る。気温が低ければこのガスがきらきらときれいだろうに・・・。



小峠からの登山口
ここから今までよりも坂は急になる。
西川君がペースメーカーとして先頭を取る。

○○岩、××岩と説明板を見ながら雪のない少しぬかるんだ道を歩く。

11:50

12:09

12:12

12:15

12:29
山頂手前で一組の夫婦に出会ったのみでほかには登山客はいなかった。
12:40
2時間20分でようやく山頂。
嵐のようにびゅーびゅーと風が激しい。

山頂のすぐ下に避難小屋があり、そこに入って昼食。
シーズン中ならこの小屋は満員。落ち着いてメシを食ってられないが、今日は3人のみ。

小屋から外を見る
13:20 下山開始。
14:05
登ってきた道を45分下ると、平野方面への分岐点がある。
右の平野方面への道をとる。
14:45
高見杉。
下山途中西川君が「借金取りの木」の話をしてくれる。

ある借金取りが来た。借金をしている男が答えた。“この木の葉っぱがみな落ちた頃に金はお返しします”と。
普通枯葉は年末には全部落ちてしまうので、借金取りは年末には返してもらえるのだろうと思っていたら・・・
年末になっても年が明けても2月3月になっても枯葉は落ちずになかなか返してもらえなかった・・・。


借金取りの木「ヤマコウバシ」の枯葉
15:45
下山了。
帰りの定期バスは17:25。待ち時間はたっぷりあるので村営の「たかすみ温泉」に入る(500円)。
いい温泉だ。

温泉をあがり、運転手の奨めていた「天好園」へ行く。

天好園の立派な庭園
女将は「今日は出かける用事があるのでもうお休みです」と。
無理を言って缶ビールを飲ませてもらう。
この女将、先の運転手・中峰金三氏と同級生とのこと。
17:25
帰りのバスに乗る。
なんと、帰りも中峰金三運転手だ。
天好園での話をすると、また滑らかにいろんな話をしてくれた。
昔はこの村に小学校は7校もあったのに今では1校だけだとか。
過疎は持ち山を売り払って都会へ出て行く人間がいるからだとか。いろいろ・・・。
18:20 榛原駅着。
20:00 自宅着。

ご参考:天好園の電話=0746-44-0117
      天好園のHP=http://www.yoshino.or.jp/h_yoshino/member/tenkou/
本日の総歩行数:32,000歩。登山から下山までの労働時間:5時間20分。